楕円

2019年03月23日

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SR20オーバルフロントパイプ。過去にも存在はしましたが長年使っている当社ユーザーのSR20は何故か調子が良い事は10数年前から知っていました。そんなフロントパイプは年数的に劣化が進み2年に一度は溶接修理を行いだましだまし使っていました。昨年も修理の際に次は難し状態になっている事が判明しそれを告げると、それなら新規で作れないの?と言うコメント。コチラとしても意味の無い物は作りたくは無いですが、確かに調子は良いのは知っているのでそれが無くなるのは勿体ないとも思うので製作する事になりました。作るに当たってその楕円フロントパイプの作りを思い出してみると、楕円にするために金型プレスで製作している事やアウトレット一体だった事が先ず思い出しました。金型プレスは製品として数を多く作るには有利で低コストを実現できますが、金型は高コストになり、プレス屋の都合や数をまとめて作らないといけないなどで大量の在庫を抱えるなどが考えられ、こちらにはデメリットしかありません。自社でほぼ完結できないと継続も難しとも考えると手間は掛かりますがプレスなどは一切使わずの方向で作る事に決定しました。アウトレット一体も削除したい項目になります。一体にする事で構造物として大きな物になり振れと言うか振動と言うかが大きくなりクラックや破損の原因にもつながるので、別の物になればボルト&ナットで止めるのでそこだけでも緩和される事になり有利と考えます。

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様々なEXパーツを作っていましたので、フロントパイプに対しての要望を今度は思い出し、かなりの確率でジャバラを入れてと言うオーダーがあった事を思い出しました。しかし。国内でコストに見合う寸法のジャバラは存在は確認出来ませんでした。しかし、EXマニの材料などは海外からなので同じ様に探すとショートジャバラが見つかりました。既存の物では長すぎて楕円には使えず、出来るだけターボ付近にジャバラを置くことで振動の緩和を狙いたい意図がありましたので見つかったのは幸いです。また、ターボ付近にジャバラを置くことでターボで圧縮された排気が一気に出ようとする事を踏まえると、ジャバラの管内は凸凹なのでレイノルズ数の低減も見込め、流量も稼げる位置にジャバラを設置しました。また、S15ベースでフレームとほぼ同じ高さで設計しロードクリアランスに対しても有利になる様にしました。
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ロードクリアランスの問題からで高さは必然に決まりますので、次は幅を検討しなくてはいけません。一般的なサイズを76mmとしてオーバルのストレート部分で容積の比較して見るとおおよそ60%ほど上がる計算になり76mmより容積はあると思う程度で考えました。76mmより無いと意味もなくなってしまう事なので。

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オーバルの入り口に対しての角度ですが、スペースを有効に使う為に写真右にフレームがあるのでフレームにストレート部が沿い,緩い角度で広がる様に角度を作りました。緩い角度にする事で一気流れる排気をオーバル部にスムーズに流し、流れが滞る事を回避できればと思いの角度です。その反対側はオーバルで広がりを見せた排気はスピードを失う事を前提に入り口とは逆に角度を付け絞り効果を狙いスピードを上げオーバル部から一気に排出する目的を持たせました。この様な意図を持って製作したフロントパイプですが使った印象はまず、音が軽くなりワイドオープンのアクセルにも反応を見せます。また、A/Fセンサーから見るとアクセルOFF時のリーンに入るスピードが格段にあがります。これは上手く伝えれませんが掃気が促進されていると考えれます。その状態から考察すると、シリンダー内の掃気も良く、残留物が低減され吸入されたガスはクリーンな状態に近い確率がうまれて燃焼効率が上がる雰囲気です。簡単に言うとトルクが向上しエンジン回転スピードが上がると言った事につながります。また、シリンダー内温度の低下も考えられ通常SR20の点火時期でノックする状態でもノックの確認は見られませんでした。ノックは様々な要因があるので一概には言えませんが。

難しい事でもそうですが、単純に低いからあたるや音が良いなど、出力的な事でも、いろんな捉え方できるフロントパイプになりました。ワンオフでなく量産ができる準備もしましたので、単品の供給もできます。販売価格は¥58000(税別)です。お気軽にお問い合わせください。


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2018年07月24日

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楕円タイプで一体式のワンピース物、フロントパイプです。必ず2年に一回位は修理してもう数回修理しています。それだけオーナーはお気に入りの品です。曰く、したから軽い吹け上がりで上で詰まる感じも無くブーストの立ち上がりも良いと言って離しません。
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フランジの溶接部キワが割れています。写真ないですが欠損の部分もあり修理は簡単でない事が分かります。
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フランジが反らない様に治具のタービンに取り付けて溶接していきます。O2センサのバグズにフタをします。
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そこからホースを指してバックシールドします。当然ターボや後方のフランジ部も蓋をしてあります。
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使っているレギュレータはツインタイプでアルゴンガスの流量調整はもちろんですがプレッシャーも調整出来るものでバックシールドの圧力も調整出来るタイプです。
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様々のノズルを使い分けるためにガス関係の調整は必須でこのレギュレータになっています。
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ガス流量とガス圧と様々なノズルを使い分けるとタングステンを70mm出すことが可能になり上のコレクターの真ん中の様に遠くてもツヤのあるゴールドになります。通常なら絶対に酸化する部分も大丈夫です。
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準備が整い溶接します。既存のビートと割れている部分をラップする様な幅で溶接、欠損部分は一度埋めて、同じ幅で溶接しました。素材も使い古しなので艶も微妙ですが、使えないレベルで無いのでOKとします
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内側も研磨して修理は完成です。しかし必ず修理があるのはなぜかと考えるとやはりワンピース構造がネックと思います。結局、レバーが長い状態になり揺れの力が大きくなって自分で自分を壊すパターンかなと、通常の物ならアウトレット部とフロントパイプ部で別れ3本のボルト&ナットで止まりそこが吸収している状態だと考えられます。なのでこの場合はそれは無理なのでジャバラを入れるのが得策かとも考えます。
また、楕円の効果もオーナー曰くは納得のコメントで、確かにECUの調整が通常のSRよりも確実に良い方向に向かいます。フル負荷で10代の点火時期が一般的SRですが、これは軽くそれを超えて行きます。そんな状態なので音も軽やかで拭けも良い状態。次の修理は難しい物になってしまったフロントパイプは欠点を見直して新規で作って行く方向になりそうです。SRの方にオススメ出来るフロントパイプをボチボチと作って行ければと思っています。





sandaautocreate at 14:24  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
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